スピードラーニングってどう?本当に英語が話せるようになるのか?

スピードラーニングと言えば、「聞き流すだけ」の英語教材です。

朝の身支度や通勤、家事、趣味、入浴中、睡眠前などの日常のあらゆるシーンで、ずぅっ~~と英語音声が耳に入ってくる生活を継続します。すると、いつしか英語が自然と口から出てくるようになるそうです。

まさに魔法のような教材ですよね。

今回は「聞き流すだけ」でお馴染みの人気英会話教材スピードラーニングについて私の考えを書いてみようと思います。

 

聞き流すだけで英語が身に付くわけない

「聞き流すだけ」の宣伝文句に魅かれてスピードラーニングを買った人には耳の痛い話かもしれませんが、英語音声を聞き流すだけで英語が身に付くことはありません。

 

厳しいことを言いますが、英語を話すための練習を時間をかけて正しい努力でやらなければ英語は一生身に付きません。

 

正しい努力と相応の時間、この2つが必須です。

 

例えば、いじめられっこA君が強くなりたくて、空手の通信教育で1人練習したところで喧嘩が強くなるわけないのと一緒ですよね。

A君は喧嘩に強くなったわけではなく、空手に詳しくなっただけです。

 

英会話ができるようになりたければ、積極的に声に出して英語を体に馴染ませていくことから始まります。さらに人を相手に英語のキャッチボールを繰り返しやっていく事でようやく上達できます。

 

そもそも、私たちは聞き流すだけでは英語が身に付かないことを経験済みです。

覚えていませんか?

 

私たちは中学、高校の6年間で英語の授業を聞き流していますよね。

ところが6年間の義務教育を修了したところで英語を話せる人はごく少数です。

 

有名人が宣伝している=優れた教材、ではない

スピードラーニングと言えば石川遼選手のイメージが強いかもしれません。「有名人が宣伝している英語教材だから良さそう!」と思って購入した方もいるのではないでしょうか。CMでも見かけますし、知名度が高いので無名教材と比べると購入しやすいかもしれません。

 

石川選手のインタビュー動画を見ると英語を流暢に話しているのですが、英語を話せる人が見るとスピードラーニングっぽい英語でないことが分かります。

 

スピードラーニングで学習したなら丸暗記のお堅い英語のハズです。ところが、石川選手は結構崩した実践的な英語を話しているので、スピードラーニングで英語を習得したわけではないことが想像できます。

 

そもそも海外で活躍するスポーツ選手がスピードラーニングでのんびり聞き流すだけのような学習をしているわけありませんよね。マンツーマンの講師を付けて実践的な英語のレッスンを受けていることは容易に想像できると思います。

 

学習法のトレンドに流されてはいけない

日本は「英語教材天国」と言われるほど英会話が出来なくて、英語教材市場が最も大きいと言われています。

英会話の正しい勉強法を知らないばかりに残念ながらトレンドに流されてしまう人が後を絶ちません。

例えば、「聞き流すだけ」「インド式」「サンドイッチメソッド」「特殊な周波数がどうこう・・・」「〇〇式英会話」「頑張らない英会話」など、、、。

一見凄そうな勉強方法や革新的な勉強方法に目移りした経験もあるのではないでしょうか?

それらの勉強方法が悪いとは思いません。しかし、あれもこれも教材に手を出すのが時間の一番の無駄です。

教材と勉強する人には相性があるので、相性が合わずに挫折してしまったり、劣等感を感じてしまうことがあります。

 

聞き流すだけの生活に人はどこまで耐えられることが出来るのか?

スピードラーニングの核とも言える聞き流しですが、音声教材はかなりのボリュームです。

音声教材1本につき約80分、合計48巻にもわたる音声教材が毎月1本ずつ届けられるのです。

つまり4年間もCDが送り届けられ、聞き流す生活を営むことになるのです。

4年間もモチベーションが続く人がいるのでしょうか。

 

音声教材がどんな内容か簡単にご紹介します。

第1巻 日常英会話
第2巻 旅行の英会話
第3巻 日本へようこそ
第4巻 文化の違い
第5巻 家族、友達との会話
第6巻 フレンドシップ
第7巻 日本を説明する
第8巻 パーティー
第9巻 日本発見
第10巻 アメリカへようこそ
第11巻 人々の役割
第12巻 ニューヨーク、ニューヨーク
第13巻 教育
第14巻 レストランでディナー
第15巻 困っときの英会話
第16巻 ショッピング
第17巻 アメリカ到着
第18巻 アメリカの夏休み
第19巻 独立記念日
第20巻 博物館、美術館
第21巻 アメリカ西海岸
第22巻 ハロウィーンとサンクスギビング
第23巻 アトランタ
第24巻 クリスマス
第25巻 政治と私
第26巻 アメリカの学校生活
第27巻 ブロードウェイとジャズ
第28巻 ニューヨーク郊外生活
第29巻 アメリカでショッピング
第30巻 オレゴンでキャンプ
第31巻 新しい住居
第32巻 家族の和
第33巻 初めての異文化体験
第34巻 国際結婚
第35巻 異国での出産、子育て
第36巻 ハーフの我が子を見つめて
第37巻 日本の英語教育の行方
第38巻 外国に対する偏見か?
第39巻 日本に在住する外国人
第40巻 オムレツをつくるために(パート1)
第41巻 オムレツをつくるために(パート2)
第42巻 オムレツをつくるために(パート3)
第43巻 アメリカン・ドリーム(パート1)アトランタ
第44巻 アメリカン・ドリーム(パート2)ナッシュビル
第45巻 希望に向かって
第46巻 ロッキー山脈
第47巻 ニューメキシコ:魅惑の地
第48巻 カリフォルニア:二つの国を結ぶ橋

 

すさまじい量ですよね。

各教材の収録時間は60~100分程度です。平均して80分程度あります。

朝の身支度や通勤、家事、趣味、入浴中、睡眠前などスキマ時間を使って聞き流していれば1カ月で何回も繰り返し聞くことはできるでしょう。

しかし、4年間も聞き流し生活を続けるのは至難の業だと思います。人のモチベーションは4年間も継続できるのか疑問が残ります。よほど硬い意思でもなければ継続は困難ではないでしょうか。

 

スピードラーニングの値段は約20万円

スピードラーニングの教材は全部で約20万円かかります。

4年分の教材代ですから1年で5万円、毎月 約4000円程度ですね。

具体的には次のような内訳です。

 

初回セット 9400円

・無料の試聴用CD&体験談DVD

・教材第1巻・第2巻(各CD2枚組)

2ヶ月目以降 4300円

・教材各巻(各CD2枚組)

教材に加えて、スクリプトブック(台本)、会員誌が毎月届けられます。

 

私は1教材に20万円もかけるのは高い、と感じました。

1教材に20万円も払うくらいならリスニング強化用の教材やオンライン英会話レッスンなど目的に応じて20万円を振り分けたいと思います。

 

 

結論:英会話習得に4年の月日をかける必要はない

私の経験になりますが、英語で不自由なくコミュニケーションを取れるレベルを目指すのであれば3ヵ月から6ヶ月で十分可能です。4年間ものんびり勉強させる教材の目的ってなんだろう?って思ってしまいました。

 

俳優の渡辺謙さんは英語のマスターに1年もかかっていませんし、長澤まさみさんもショコラ出演の際に中国語を2週間で学び、監督や現地の共演者が驚くほどのレベルに達しています。

私たちと違って役者さんは仕事ですから学習の環境が整っていることはもちろん承知しています。

(でも環境を言い訳になりませんよね)

 

しかし、4年間も聞き流す教材って、勉強の仕方が明らかに間違っているような気がしてなりません。あえて時間のかかる遠回りの勉強のさせ方をしているように見えてしまいます。スピードラーニングと銘打っている割に、スローなラーニングですよね。

 

そもそも私たちは英語を勉強したいのではなく、キャリアップだったり異文化交流だったり、海外旅行をもっと楽しみたいなど英語を1つのツールとして人生を豊かにしていきたいのです。

ですから、のんべんだらりと聞き流している暇なんでないのです。

もし私の友人がスピードラーニングを購入しようとしていたら全力で阻止しているでしょう。

 

rankb

 

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